クイーンズタウンのHDB下に入っている「Napshot Cafe」で夜ご飯を食べたあと、次はクイーンズタウンとレッドヒルの間あたりにあるHDB「SkyVille@ Dawson」に向かいました。
建物の感じや、エントランス、ライティング…ここ、コンドミニアムに見えませんか?
MRTやバスの車窓から見ていた時、私はこの建物をコンドミニアムだと思っていました。
まるでコンドミニアムに見える高級HDBと言えば、ダクストンにあるピナクルが有名ですが、そこまでのドヤ感はないけれど、このSkyVille@ Dawsonも、そうなのです。
敷地に入ってみると、ホーカーがありました。
建物はコンドに見えるのに、れっきとしたHDBの証、ホーカーが!
中庭にもテーブルがあり、ちょっとした小洒落たテラス席の風情。
壁にシンガポーリアンらしい人々の絵が。
そして、Fair PriceでもCold Strageでもなく
ローカル・スーパーマーケットのSheng Siongが。
なぜ、このHDBに行ったのかというと
47階のスカイテラスが無料開放されており、住民でなくても入場できると教えてもらったからでした。
都会のコンドの高層階に住んでいる方は、日頃からシンガポールの夜景なんて見慣れてしまっているかもしれませんが、ホーランドビレッジの森の低層コンドを好んで住んでいる我が家は、夜は窓の外が真っ暗という環境なので、たまには高層階から夜景を眺めてみたくなって、ここに行ってみたという訳です。
我が家は、夫が独身時代に東京都心で1人暮らしをしていた頃、夜中に放火があり、消防隊員の突入で救助された経験がありまして。その時に、炎を背に助けを求める上階の住民の姿を目の当たりにして(幸い全員無事でした)、それ以来、低層階にしか住めないトラウマがあり、住むには低層が良い分、たまに高層階から景色を眺めるのは特別感があります。
どこかに、スカイテラスの案内があるかと思って行ったのですが、どこにも見当たらず。
住民の方に聞いてみたら、どのエレベーターでも47階に行けるとのこと。
いざ、47階へ。
高速エレベーターであっという間に47階に到着。
エレベーターを降りると、夜景が見えました。
風が通り抜けて、地上の暑さがなく、心地よい。
ぐるりと一周、展望台のようになっていました。
テーブルと椅子があり、下のホーカーや、どこかで買ってきた食べ物を持ち込んで、夕食にしている人も。
コンドだったら、ここに洒落たテーブルセットがあったりするものですが、ここのはまるでホーカーのテーブル。こんなところにも、やっぱりここはHDBだ!という小さな感動がありました。
飲み物を持って、寛いでいるおじちゃん達がいるのも、シンガポールらしい風景。
しかも、飲み物が、ホーカーのドリンクストールで買ってきたらしき、あの金魚袋入りのコピ。
背筋がぞくっとするような、妙な感動がありました。
なんでしょう、一見豪華なコンドに見えるのに、中に入ってみると、そこかしこに感じる、この素敵なローカル感。
聳え立つようなHDB群の夜景を見たのも、初めてかも。
いいですね、コンドの夜景とは違った、このHDB群のニョキニョキした感じ。
シティの中心からの夜景は見事ですが、シンガポールのちょうど真ん中辺りに位置するこのSkyVille@ Dawsonからは、360度ぐるりと一周すると、方角によって全然違う夜景が見られるのも面白い点。
こちらはCBD。遠くに小さくシンガポールフライヤーも見えました。
小さいけど、マリーナベイサンズのスペクトラも。
この辺りはクイーンズタウン駅前。
こっちはホランドビレッジ方面。我が家は森に隠れて見えなかった。
深い森は、デンプシーヒルと、ボタニックガーデン。
森の中に灯りが見えるのは、デンプシーヒルのお店でしょう。
クレメンティ、ジュロン島の灯りも見えました。
1つ注意点は、コンドのように管理されていないようなので、足元の石のタイルがガタガタしている場所があるので、小さい子連れの方は、転ばないように気を付けて。
HDBの建物内に入ったことがなかったので、初めての体験。
スカイテラスでは、コピを飲んでのんびり過ごしている人、ポロロン…とギターを奏でている人、いろんな国の人が、いろんな事をやっていて、これがシンガポールなんだなぁと、再確認していた夜。
ピナクルの展望台は有料ですが、こちらは無料開放。
高層階からの風景を見たい方、ローカルの生活を垣間見たい方、予定のない週末にでも、思い出したら、遊びに行ってみて下さい。