2021年が始まったばかりの頃
息子のホリデーの終わり頃に、仲良しの友達と弟君を連れて、JEWELで半日遊びました。
雨期のホリデーは外遊びの約束はせず、天候関係なく遊べる場所を選びますが
JEWELは太陽光が入って、緑も多くて、外遊び気分。
この日は
私の、ひとまず専業主婦最後の日でした。
シンガポールに来る1ヶ月前に、日本で仕事を辞めて
シンガポールに来てからは、まだ息子が小学校低学年で親が参加の行事も多かったし
学童がないインターナショナルスクールでは、住み込みのヘルパーさんを雇わないと、なかなか働くという選択ができず
この3年半は、家族のサポートに力を注ぎ
ホリデーのたびに、息子の遊びに付き合うのに全力を注いで来ましたが
息子ももう自分でスクールバスを乗り降りできる年齢になり
夫がコロナ禍で在宅勤務になり
主婦にとっても働きやすい在宅勤務の仕事が増えたことで
そろそろ、働く母に戻ることに決めて、12月は就職活動をしていました。
息子が12月にホリデーに入ってからは、キャンプの送迎をしながら、その合間に面接に行っていて
シンガポールだからか、このコロナ禍でわずかな求人に応募者が殺到するからなのか
Zoomで面接官15人から質問攻めの面接だったり
テストや英語面接も含めて4次まで進んだけど、まだ候補者がたくさん残っていて、どんなハイスペック転職だよ、と思うような勘違いした企業もあって(うっかりそういう会社に入ってしまわなくて本当に良かった)
中には、シンガポールに実態が無さそうな怪しい企業もあったりして
本当にこの状況でまともな仕事を見つけられるのか、私はやっていけるのか、選択を間違えないように、よく考えながら動いていたので
12月は怒涛のように日々が過ぎ去り、ブログを開く時間もあまりなく
でも、いいタイミングで、求めていたような仕事、今の我が家に丁度よい働き方を選べる会社にご縁を頂きまして
2021年から、働くことにしました。
日本で幼稚園の預かりを利用して仕事をしていた時は、私は専業主婦の付き合いはしんどい、働いて、自分の世界と、子供の付き合いの世界を両立するのが向いている、と思って、だいぶ割り切った子育てや付き合いをしていた母だったのですが
この3年半、専業主婦をして、インターナショナルスクールで親子付き合いをしてみたら、それはそれは楽しくて(最初は大変だったけど)
Playdateも、子供だけじゃなくて、私もたくさんの面白い経験をさせてもらって
外国で、親子で力を合わせて生きてきた、濃い時間でした。
考え方は人それぞれだけど
私は両方経験してみて思うのは
仕事をしたほうが、子育ての余計な悩みはなくて、トラブルもなくて、収入があって、充実する部分はあるけれど
息子に関わった時間は短く、夫や両親(祖父母)や先生に育ててもらった時間が長かった分、私の中での幼稚園時代の息子の記憶は薄いんです。
この3年半は、私の中で息子が占める割合がとても高くて、たくさん話し合って、たくさんの笑顔や、泣き顔や、悩む姿に向き合って
一緒に成長して、母として自信を持たせてくれたのは、息子でした。
じゃあ、なぜ働くのかと言うと
一人っ子の9歳男児を育てていて
うちの子の性格から考えて
もう母がべったり付いている時期は終わったなと思ったから。
大学進学まで、あと9年くらい。
おそらくあの子は、自分の道を決めて、突き進んで、好きな土地に旅立つだろうから
私はそこに淋しさを抱くような母ではなく
好きな道に送り出してやれるだけの経済力を持った母として、潔く鮮やかに送り出す母になりたい。
そう思ったら、もう専業主婦としてやれることは無かったわけです。
私が、例えば、料理が上手で、家族の健康のために1日中、素敵な料理ができるような女だったら、プロ主婦としてもっと日々が充実するのだろうし
無印良品のコットンや麻のナチュラルな服が似合う森ガールのような、丁寧な暮らしを大切にできる女だったら、可愛いお母さんとして家に居られたのかもしれないけれど
シンガポールのコンドミニアムの狭くて機能的でないキッチンが、料理を頑張らなくていい理由になって合理的でいいわ、と思うし
コットンや麻のふわっとしたワンピースを着ると、ブラジルのコーヒー農園のおばさんに見えるタイプの容姿のため
そういう母を目指すのも、やめました。
気がつけば、息子も洗濯物を畳むのが上手になっていたり
何でも私の手が必要な時期を過ぎ
次の親子の形に移行していける時期になったのだなと思う。
もうすぐ、また短いチャイニーズニューイヤーホリデーがやって来ますが
在宅勤務の夫と手分けして、私も出勤しなければならないので
今までのように、ホリデー平日に息子と遊びに出られないし、Playdateも組んであげられないかもしれないけど…
その時間は、家で日本語学習に充ててもらって
週末は家族で遊びに出かけられるようにはしよう。
まだ働き始めたばかりで、自由がきかず、毎日新しいことを入れるのに頭がいっぱいで、しばらくは余裕ありませんが
来年には、その先には、コロナが終息した頃には
家族それぞれ成長して、これが良い選択だったと思えるように
今はそんな、地味な努力を重ねたいと思います。
私の周りには、移住の家庭が多くて
日本人も欧米人も
殆どの母は、しっかり仕事をして、稼いでいます。
夫婦で稼いで、子供の教育費に納得行く形で使い、未来に広がる世界を見て、本当に必要なものだけ大切に、豊かに暮らす。
これがこの国での生き方なのだろうと思うようになった、シンガポール生活4年目です。
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