コロナで休止していたシンガポールのミュージアム日本語ガイドが9月から再開されたと教えていただき
ナショナルミュージアム(シンガポール国立博物館)の常設展ガイドツアーに参加しようと、今朝行って来ました。
10:30開始のガイドツアーに向けて、10:15頃には到着。お友達はもっと先に着いて受付に行ってくれていたのですが、既に本日の定員5名は満席で参加できませんでした。
日本語ガイドツアーは予約ができないので、参加希望の方は開館と同時に入るのが良さそうです。
チケットはオンラインで購入済みだったので、そのままガイド無しでフリーで回ろうかと思っていたら、「11:00から英語ツアーがありますよ」と教えて頂いたので、それもどんな感じか興味があったので、参加してみました。
欧米人の女性ガイドさんに、単独参加の欧米人女性が2名、そして私たち日本人2名というツアーでした。
以前、日本語ガイドさんの説明を聞いたときも、ガイドさんによって力を入れるポイントが違うから、何度行っても新たな発見があって面白いよと聞いていて、二度目のガイドツアーを楽しみにしていたのですが
今回は、おそらく日本人と外国人の視点の違いもあり、まるで違う話を聞くことができました。
日本語ガイドツアーの記録はこちら。
ガイドツアーは約1時間なので、常設展のすべての展示を見る時間はありません。
そのため、ガイドさんによって、説明するコーナーも変わるようで、前回と今回ではまるで違いました。
【1回目の日本語ガイドさんのポイント】
- シンガプーラ誕生
- ラッフルズ卿の上陸
- 多民族の上陸
- リキシャの誕生とアヘンの流行
- Dr.リム・ブンケンによる衛生環境の整備
- タン・カーキー氏による教育の整備
- 戦争と昭南島の歴史
- 日本とシンガポールの関係
- マレーシアからの独立とリー・クワンユー初代首相の話
- リー・クワンユーの涙のスピーチは欠かせないクライマックス
- 工業の発展
- HDBの整備で国民の生活を豊かにした現代
【2回目の欧米人ガイドさんのポイント】
- シンガプーラ誕生
- ラッフルズ卿を初めとしたイギリス人上陸による発展
- 多民族を象徴する絵の説明(上流階級ヨーロピアンは馬車に乗り、アジア人は歩く)
- アフタヌーンティを楽しみながらシンガポール生活の知恵を交換し合った婦人たちの話
- ブリティッシュ教育を受けた人々による衛生環境・教育の整備
- 小柄な日本軍が自転車を使ってマレーシアから侵略した話
- マレーシアからの独立やリー・クワンユーの涙の会見はさらっと
- HDB誕生でやっと国民に文明が届いた
- グリーンシティの植栽の話
国によって、同じものを見ても、これだけ視点が違うのかと知ることができたのが、面白かった。
そしてきっと、日本人とは歴史の捉え方・戦争の捉え方がまるで違うのだというのも、よくわかりました。
英語ガイドを聞くのは、ヒアリングの練習にもなるし、面白いと思って気楽に参加してみたのですが、そうだった、日本軍の話をどのようにするのだろうかと、ガイドが始まってから気付き
日本人女性2名と一緒のグループにいる3人の欧米人女性は、どのように思いながら居るのか、複雑な気持ちでガイドを聞きました。
一度日本語ガイドを聞いたことがあったので、今回の英語ガイドはなかなか聞きやすかったというか、話がすんなり頭に入ってきた気がします。
最近、息子のインターナショナルスクールでダイバーシティや人種差別、そして理屈ではない白人の上流階級意識などを考えることが多いし、この3年間そういったものを日常的に目の当たりにして慣れて来ているので、こんなものだと思ってガイドを聞きましたが
日本人がこの英語ツアーに参加するのは、なかなかチャレンジだなという気もします。
でも色んな意味で、面白い体験で、参加して良かった。
終了後は、博物館内のカフェでランチ。
コロナ前は賑わっていたカフェ、今日はかなり空いていましたが、ゆっくり話ができました。
フレンチトーストを、6ドル+してマッシュルームスープとドリンク付きのセットに。
ふわふわのフレンチトーストも、スープも美味しかった。カフェオレ付きで21ドルくらい。
心理学が専門の友達には、いつも、悩み事や、揺らぐ気持ちを、専門学的視点から解析してもらって、自分では答えが出せなかったこと、出した答えで良かったのかなと迷う気持ちを整理させてもらえて、今日も有難い時間を頂きました。
ありがとう。
今度はアジア文明博物館にもご一緒させて下さい。
まだまだ規制はありますし、マスク越しなのでガイドツアーを聞き取るしんどさもありますが、こういう場所に足を踏み入れたのが、コロナ以来初めてで、今自分がシンガポールで暮らしていることを久しぶりに再確認したような気がします。
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