2月〜3月は仕事のイベント続きで、毎週土曜日にも働いて、平日に代休を取っているので、1週間のくくりがよくわからなくなっているうちに、もう3月も中旬に差し掛かり、本帰国の方たちの送別会やご挨拶まわりのミーティングが続いて、春のないシンガポールで、日本の春のような気分を味わっています。
シンガポール暮らしが長くなってくると、お迎えした方達を見送るようになり、そして2回目、3回目の駐在の方達をまた迎えるようになる。
私がこの地で季節もわからなくなりながら毎日夏を暮らしている間に、別の地へ行き、新しい生活をサバイブし、またここに戻ってきたという方にお会いすると、タイムマシーンに乗ったのかなと思うような、時空を超えたような、よくわからないような感覚になります。
それが狭いシンガポールの日本人社会なのだなと思う。
私の日常には、たくさんのシンガポール人と、少しの在住20年超えの日本人ばかりなので
例えるなら、私たちはずっと同じフロアにいて、エレベーターに乗った人たちが、行ったり来たり、している感じというのでしょうか。
そして昨日、逆に自分がエレベーターに乗ったような、時空を超えたような気持ちになったのが
久しぶりにアレクサンドラに行ったら、謎の日式チーズケーキ屋「キロイ」が、まだ変わらずにそこにあったこと。

7年前のブログに書いた「キロイ」のチーズケーキ。
隠れ家というより、アジトのようだった店。

しばらくアレクサンドラのブキメラレーンに行かなかったのは私たちで
キロイはずっとここにあったわけで

ずっとここにあったどころか、フレーバーを増やし

なんとSingapore Best Foods 2023も受賞して、ただここにいただけではなく進化しているではないか。
ちょっと置いて行かれた感。爆!

懐かしさが込み上げて、思わず買って帰り

お久しぶりです、キロイのチーズケーキ。

日本語ほぼ完璧だけど、一点、「冷まして美味しい楽しい食べましょう!」に、くすぐられた感があるので、今回は冷蔵庫で数時間冷やしてから食べました。

ふわっふわで甘さ控えめで美味しいチーズケーキ。
レーズンを買ったら、きっと長蛇の列の大阪銘菓「りくろーおじさんのチーズケーキ」シンガポール版と言えないこともないかも。
しかし何だろう「キロイ」って。
もしかして、「黄色い」なのか?

寂れに寂れた商店街だと思っていたブキメラレーン1ですが
キロイの並びに、こんなお洒落な本屋さんができていたり

看板も名前もないお洒落なカフェができていたり。

変わるもの、変わらないもの、過ぎ去るもの、戻るもの
かつてこの辺りを歩いた頃は、まだ小さかった息子の手を引いていたことを思い出し
今はもう、大きなテニスバッグを背負ってヘッドフォンをして小生意気に歩く中学生になった息子を見て、時の流れを感じた母でした。
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