タンジョンパガーに用事があった週末。
駅の近くでランチをしようと探したら、目ぼしい所は店先に行列をなしていて、どこかすぐ入れそうな所を探していたら、大人気の天丼いつきの隣に、鉄板割烹けん司という店が目に入りました。
気軽なランチを探していたので、割烹のお店は手が届かないだろう…と思いながら店先に置いてあったメニューを見たら、土日でもExpress Lunchというお得なセットランチがあり、なんとS$12~。
ビジネス街タンジョンパガーには、たくさんの飲食店があり、日本料理店もたくさんあります。特にこの周辺は、ほとんど日本料理店なのではないかというくらい軒を連ねているので、郊外よりも安くて良い食材のランチがあるのでしょうね。丸の内で1,000円ランチが充実しているような感じ。
扉を開けて入ってみると、誰もお客さんがいない…
気軽に入りやすい店構えではないし、大々的にドアにメニューが貼ってあるわけでもないので、一見するとランチ営業はしていない雰囲気だからでしょうか。
とてもきれいな高級感のある店内。鉄板前のカウンター席の他に、テーブル席もあり。私たちが入ったあとに、外国人のお客さんが数組入って来たし、そのあと奥の個室にもお客さんが入って行きました。
ランチメニューにはすべて小鉢・茶わん蒸し・デザート付き。
小鉢は鮪の煮つけでした。茶わん蒸しも品の良い薄味で美味しい。
私は、久しぶりに食べたかった鯖塩焼き膳にしました。
鯖は、脂が乗っていて身が厚く、香ばしく焼かれていて、とっても美味しかった!シンガポールの住宅にはキッチンに日本のような換気扇がないので(あるけれど排気口がないので湯気や煙は外に出て行かない)、魚は煙の出る焼き方をせず、ホイル焼きばかりになってしまっているので、香ばしい焼き魚を食べて気分が潤いました。
白米はちょっと硬めの炊きあがりだったけれど、息子も私の分を欲しがるくらい喜んで食べていました。
今ネットで調べてみたところによると、以前ケッペル島の「Takumi」にいらっしゃったシェフがこちらのお店を出されたそうで。
「Takumi」には、日本の友達が仕事で関わっていて出張にも来たことがあり、その時の手土産に、シンガポールで精米したお米をいただいたことがありました。
その後、残念ながらそのお店は閉店してしまったのですが、偶然にもこうして訪れることができたのは嬉しい。
夫は、天婦羅蕎麦膳(冷)。シンガポールに来てからあまり美味しい蕎麦に出会っていなかったので、これは旨いと言っていました。この膳は男性には量が少ないかも。今回は息子が食べきれなかった分も少し食べていたので、足りたようですが。
息子は、サーモン&ネギトロ丼。味噌汁が付きます。
食後のデザートは、一口サイズのバニラアイス。よく冷えていて、懐かしい日本のバニラアイスの味でした。
家族3人で満足して、お会計はS$44.73。
これだけきちんとしたお店の膳を食べて、日本円で約3,500円という、まさに日本のランチ価格。
そういえば、飲み物はどうしますか?と聞かれて、息子には冷たい水、大人にはお茶を下さいと言ったら、「お茶は温かいものと冷たいもの、ほうじ茶もあります」と言われたので、冷たいほうじ茶をお願いしました。
このほうじ茶も、とても美味しくて。
レシートを見たら、ほうじ茶は、背の高いグラスにいっぱい入っていたのに、なんとS$1でした。
ホーカーのドリンクストールでお茶を買っても、もっと高いのに。
今回は、初めてのお店でメニューをよく見ずに、それぞれ食べたい物を即決したのですが、よくよく考えたら、鉄板焼きのお店なのに、鉄板メニューを誰も食べませんでした。それでも、どのメニューも美味しくて満足だったんですけど。
近いうちに再訪して、次は鉄板焼きメニューを食べたいと思います。
・
・
・