日本人家庭の子供がインターナショナルスクールに通う場合、長いホリデー中、どう英語を維持するかが一つの課題になります。
ホリデーの間ずっと日本に一時帰国して日本語で過ごす、シンガポールに残っても日本人と日本語だけで生活していると、新学年・新学期からの授業についていけない、外国人の友達との会話についていけなくなることも。
我が家は6才で最初の1年が終わったあとのホリデーは、日本に3週間ほど帰省していて、シンガポールに戻ってきて学校が始まった時に、新しいクラスと新しい担任の先生でのスタートに少し緊張していたようでした。
今年は7才で2年生生活を終えた後のホリデーをシンガポールで過ごし、英語と日本語どちらも使って過ごすようにしていたからか、順調な新学年スタートになっているような気がします。
外国人の友達と遊ぶ
一番良いのは、仲良しの外国人の友達と遊ぶこと。ただ、シンガポールでは小学生になっても日本のように子供だけでは遊ばせないので、親またはヘルパーさんのサポート付きで遊ぶ約束をすることになります。
そして、まだプール遊びがメインなので、ドロップオフで預けて遊ぶわけにもいかず、友達と遊ぶ=親同士のコミュニケーションが必要。これは私にはとてもハードルが高い遊びだったのですが、頑張らないと子供を遊びに行かせてあげられないので、そこは頑張り所…。
有難いことに、昨年も今年も同じクラスの男子が数名いるので、ホリデーが始まってからの数週間は、毎週4~5人でのプレイデートに参加させてもらいました。
欧米人の方々は戸建てに住んでいる方も多く、ホーランズクラブやブリティッシュクラブなどの会員制クラブのプールで遊ばせてもらうこともあり、その中のレストランでランチもできて、誰も家で準備することがなく、ラクでした。
ただし、外国人のお友達はホリデー中に長く本国に帰省・旅行に出てしまう子も多いので、シンガポールに残る子を探さないといけません。日本人のお友達も、今年は1か月ほど帰省している子が多かったです。
ホリデーキャンプに参加する
費用はかかりますが、お友達を探さなくても、同年代の子と遊ぶ機会を与えられるのがホリデーキャンプ。長いホリデーの間、インター生向けのキャンプはたくさん開催されています。
大手インターナショナルスクールで開催されている有名キャンプもいくつかあり、朝~午後までと時間も長く、送迎バスが出ていることもあり、母が働いている家庭には重宝されているようなのですが、少々問題もあり。というのは、日本から英語短期留学的に参加する子供が、けっこういるのです。日本で英語教室や私立のインターナショナル小学校に通っている子供たちが、夏休みにシンガポールのキャンプに通う。実は私も日本にいた時に、息子を参加させようと調べたことがありました。
日本で英語を学ぶ子供たちにとっては、外国のホリデーキャンプに参加するのは、とても良い機会。ただ、親が思うほど、子供は簡単に英語を話せるようにはならないし、外国人と仲良くなるのは大変なのです。シンガポールに暮らしてインターに通う子がキャンプに参加すると、1週間で700ドルほどの高価なキャンプに参加させたのに、日本人同士で固まって、結局ずっと日本語で会話して過ごしていた…というのは、よくある話。
シンガポールのインターに通う子供で、既に日本語よりも英語のほうがメインになっている子だったら、キャンプで日本人と交流して日本語を思い出すのも良いと思いますが、英語を維持するためであれば、日本人が少ないローカル向けのスポーツキャンプなどのほうが目的に合っている気がします。
ローカルの習い事に通う
インター生が多い習い事は、生徒がほとんど帰省してしまって、ホリデー中は習い事が休みになってしまうこともありますが、ローカル生が多い習い事は休みがないので、ホリデー中も毎週通うことができました。
先生も生徒も外国人ばかりの習い事をしていると、ホリデー中もいつもの生活リズムを保つことができていた気がします。
旅行先でキッズクラブのあるホテルに滞在する
今年のホリデー中、まるでキャンプに参加したかのように充実した時間を過ごせたのが、ペナン旅行中に行ったキッズクラブ。学校にいるのと同じように、先生(キッズクラブスタッフ)と友達と遊ぶことができました。
Netflixを観る
我が家はレッドマートのLive upプログラムに加入した時の特典でNetflixお試し無料期間があった時に利用していたのですが、その時は家族3人ともあまり観ることがなく、有料になる前に利用停止していたのですが、今回ホリデーが始まる時に再開してみました。
息子も英語力が上がり、年齢も上がったからか、今回はかなり観たいものが多かったようで、毎日家で時間がある時には映画を観ていました。
このおかげで、ヒアリングが落ちなかったような気がします。
日本帰省中にも英語サマーキャンプに参加する
これは今回ではなく、昨年のことなのですが。息子は日本で私立のインターナショナル幼稚園に通っていたので、そこで開催されるサマーキャンプに参加しました。先生は全員外国人。参加者は、在園生と、卒園生(小学3年生まで)。日本人の子供がほとんどですが、外国人も数名。先生たちがなかなか厳しく、日本語禁止にしているので、思った以上に英語維持に繋がりました。
日本にも、こういったインターナショナルスクールのサマーキャンプがあり、費用もシンガポールに比べると手頃だったりするので、帰省中に参加してみるのも良いと思います。
ただし、6月くらいには既に申し込みが終了しているところも多く、帰省が決まったら早めに申し込みをしなければならないので、参加するのであれば早目の計画が必要。
親のサポート
その他にも、せっかく学校生活で積んできたリーディング・ライティングが落ちないように、自宅学習を続けることも、もちろん必要。うちの7才児は、自分から進んでお勉強する真面目タイプではなく、今年のホリデー中は暇があればルービックキューブを揃えていたような子なので、どう勉強に促すかが、大変でした。
日本人はよく、子供はすぐに英語を覚えると言いますが、そんな簡単に身に着くものではないし、身に着けたものを維持して、さらに伸ばす日々の努力が必要。
そして、身に着けるのは大変なのに、忘れるのは簡単。
ホリデー中に英語をキープする努力をしないと、あっという間に忘れて、新学期に気後れしてしまうので、そうならないように親子でどう過ごすかが、課題です。