息子が1ヶ月強のオーストラリア研修に行っていた間、1人で日本に帰り、元同僚お姉様が住む岩手県に遊びに行きました。
シンガポールに移住して8年、1人で日本に帰ったのは初めてのことで、家族のGPSマップが日本、シンガポール、オーストラリアの3か所に分かれているのを見た時に、うちの子も大きくなったな、、と、しみじみ。
仕事を半日で終えて、スーツケースに荷物を詰めて空港へ向かい、日本で会う友達の子どもたちに頼まれたチョコレートMr Beastをまとめ買いし、元同僚お姉様がいつも好んで飲んでいたBACHA COFFEEのLOVE PARISを買い
中秋節の前だったので、ネタの一つにと月餅を手土産に持っていこうとTWGに行ったら、空港のショップではお茶と月餅4つ入りのギフトセットしかなくて(そんなに要らない!笑)

お隣のブンガワンソロに行ったら、バラ売りでたくさんあったので

定番のホワイトロータス+エッグヨークと、懐かしいシンガポールフレーバーにと、ドリアン月餅を購入。寒い東北に南国のフルーツの王様ドリアンを持ち込む。

9月下旬はシンガポールのスクールホリデーでもないし、日本人学校も日系企業も休みではないので、羽田行きの飛行機はガラガラかと思いきや、オンラインチェックインした時にはもう席が選べず、エコノミーの真ん中4列のうちの中側の席の割り当て。
シンガポールより暑い日本の夏を避け、この時期の日本が快適であることを知っているシンガポール人旅行者でいっぱいの時期なんですね。
ダメ元で、空港では自動チェックイン機を使わず、有人カウンターでチェックインして、「通路側の席に代えられます?」と聞いてみたら、気のいいシンガポール人アンティみたいなグラホさんが、「窓際でもええか?」と聞いてくれたので、窓際でも通路側でもいいよ、と言っておいたら
搭乗ゲートで航空券のバーコードをかざしたらエラーになり、そこで通路側の席の航空券に代えてくれた。しかも隣は空席だった。
やったねー!、、と思いつつも、海外暮らしと海外での仕事で、もしかしたら自然と圧力みたいなものを身に付けてしまったのだろうなと、我を思う。

ラウンジで夕食を済ませたばかりなのに、飛行機でも離陸後すぐに食事が出て、お腹いっぱいすぎて寝られずに、久しぶりのJALだったので、機内誌のSKYWORDを熟読。
まだ浅田次郎さんの連載「つばさよつばさ」が続いていたことが嬉しかった。

羽田空港ターミナル3から入国してすぐ東京モノレールに乗れるのは便利で、曇り空の早朝のホームは肌寒いくらいで、8年ぶりの秋の日本の気候に感激しながら乗車。

大きなスーツケースを持っていたので、通勤ラッシュが始まる前に東京駅に移動しようと思ったのだけど、この日が土曜日だと気づく。急がなくても電車は空いていた。
浜松町で山手線に乗り換え、あっという間に東京駅へ。
そして、朝7時であまりにも激混みな東京駅に、その日がシルバーウィークの初日だったということを知る。
すっかり、さっぱり忘れていた、シルバーウィークという秋の連休。
東京駅には朝7時から開いているカフェが少なくて、ベーカリーカフェは大行列。駅弁のお店は溢れかえる人、人、人。
これは東京駅に移動してくる前に、羽田空港で朝食を済ませてくるべきだったと気付く。
日本のカレンダーにすっかり疎くなり、約10年ぶりの新幹線利用で東京駅が久しぶり過ぎたインバウンド状態の帰省に冷や汗をかきつつ、なんとかグランスタ東京の地下にあった「はせがわ酒店」という立ち飲みスタイルの日本酒テイスティングカウンター店舗で、卵かけご飯の朝食セットにありつく。

世界初の駅ナカ醸造所らしく、酒米を使った卵かけご飯が食べられるお店でした。600円くらいのセットに、やっす!と思ってしまったシンガポールからのインバウンド。
なにげない普通のご飯と卵と味噌汁に見えますが、これがどれも日本じゃないと味わえないクオリティで、特にお米の粒が立っているというのを久しぶりに味わって、感動のTKGでした。
シンガポールだったら、1人で食べていても、誰彼構わず隣の人に「美味しいねこれ」と話しかけちゃうところですが、ここは東京、美味しいと呟きたい気持ちをぐっと堪えて、行列待ちしている方々のために黙々とかき込む。

こういう美味しい醤油にも、いちいち感激。

朝7時からでも、お酒も飲めるようです。飲まなかったけど。

まだ新幹線に乗るまで時間があったので、他に入れるカフェを探して、シンガポールにも以前はあったベーカリーカフェ「ASANOYA」で、秋の林檎パイの香りとネーミングに惹かれて、コーヒーと共に。
林檎パイと、そんなに大きくないカフェラテで、1,000円以上だったので、シンガポールと変わらない。いつの間にか撤退したけどシンガポールに数店舗かまえていたASANOYAさん、強気な値段だな、、と思いつつも、パリッパリの香ばしい林檎パイに、これは焼き上がったそばからパイが湿気ていくシンガポールでは食べられない美味さだと納得する。

そして新幹線乗り場の自販機でお茶を買おうとして、全ての自販機の飲み物が売り切れになっていて、シルバーウィークが始まる移動ラッシュだった金曜の夜から補充が間に合っていないことを知る。
いくつか自販機を回って、ようやくお茶を買ってホームへ。
息子がまだ3歳くらいだった頃、新幹線のプラレールが大好きだった頃に、「かやがき」と呼んでいた「かがやき」が停車しているのを見て、あの子はオーストラリアで元気にやっているかしらと想う。

電車好き男子の憧れだった、「こまち」と「はやぶさ」の連結を見て、ひっそりと萌える。

超余裕で早朝に羽田から東京駅に移動してきたというのに、朝食に手間取り、自販機でお茶を買うのに手間取っている間に、けっこうギリギリに指定乗車号の場所について、あまりの人混みにびっくり。

東北新幹線「やまびこ」では荷物置き場の予約ができなかったので、インバウンドの大荷物の置き場所で新幹線が騒動になっているというニュースにびびっていた私は、事前に元同僚のお姉様のツテで元新幹線の運転手さんに確認し、往復とも、荷物置き場の隣の席を予約して行きました。
アメリカで買ったペンドルトンの巨大スーツケースで行ったので、もしここがいっぱいだったら席に置けない、、とビビりまして。

東海道新幹線などの人気路線はかなりの激混みでしたが、東北新幹線は満席でもなく、ゆったりと3時間移動。
しかし座席に貼ってあるご注意シールに、「列車内では、キーボードの操作音など、まわりのお客さまのご迷惑とならないようにご配慮ください」の文字に驚愕する。
キーボードの操作音が迷惑だったら、何ができると言うのだ、ここで。
キーボードの操作音でも気になるなら自分がノイズキャンセリングのヘッドフォンでもしたらいいじゃないの、と思ってしまうインバウンド。

約3時間ほぼ爆睡して、目が覚めたらそこはもう東北でした。

にほんブログ村