暮らすような旅、と言えば聞こえが良いけれど
滞在中
朝から掃除機をかけさせられたり
パンを買いに行かされたり
食器洗い
洗濯物たたみ
息子の世話
息子の日本語学習
私にこき使われて、本当にただ生活しているような旅になったであろう幼馴染のシンガポール滞在。笑
スマホにトラベルSIMカードをセットされ、合鍵を渡され、一人で街に出され
Citimapperアプリをインストールして、バスやMRTを使いこなし(初めての国でタクシーの一人乗車は怖かったらしい)
バスで何とか家に辿り着いて、近所のマーケットの中華食堂で夕食。
普段、丸の内のお洒落グルメに慣れている彼女にとっては、「可愛くて美味しいものは東京で食べるから、ここでないと味わえない面白い体験がしたい」らしく
市民の生活の場を垣間見て楽しんでくれました。
食堂のテーブルに、隣のドリンクストールのおじちゃんが売りにくるライムジュースを飲んだり。
ホーランドビレッジのHDB群の辺りに行くと、毎日夕方5時半くらいになると、どこからともなく犬を連れた飼い主さんやヘルパーさんが集まり、30頭くらいの大型犬がリードを着けずに走り回っていたり(ちゃんと躾けられていると思いたい)
おそらく飼い猫であろう毛並みの良い猫ちゃんたちが集まってくるのが、毎日の風景で
犬猫が大好きな幼馴染は、ムツゴロウさんのように大型犬を撫でまわし
猫使いのように、集まる猫たちを手なづけていた。
よその猫って、そんなに懐くもんなのね。
ホーカーも、日本に帰ったら味わえないからと、進んであちこち行きたがってくれたので
仕事帰りの夫と、アレキサンドラビレッジで待ち合わせ。
バクテーを喜んで食べていた。
ヨントーフ、美味しかったな。
私がここに行ったら必ず飲む、大好きなアボカドジュースは、幼馴染には不評だったけれど。
お正月の朝、起きたら、いつの間にか、日本から持って来たらしい小さな鏡餅が置かれていたり。
そして、日本から持って来たスーツケースにまず入れたというテニスラケットを持っていたので、滞在中3回もテニスをした。
彼女は、小学生の頃から抜群に運動神経の良いスポーツ少女で、今でも週一でテニスレッスン、週三でジム、週末はバスケットに通うアラフォーで
テニスは、回転のかかった剛速球を打つので、遊びを越えたラリーをしていた。
滞在最終日の夜は、もう翌朝飛行機に乗って日本に帰ってしまうことが淋しくて、息子が拗ねて泣いたので、夜2時間もテニスをしていた。
この2年半、旅行や出張で、たくさん身内や友人がシンガポールに来てくれたけど、こんなスタイルの滞在をした人は初めてで、私も最初はどうアテンドしたら良いものか手探りだったけれど
本当に生活するように、シンガポールの暮らしを楽しんでもらえたんじゃないかと思う。
そして、身内用のインスタで見せているような、楽しいばかりの毎日じゃなくて
便利と言えども、やっぱりここは海外で、日本とは違う不便もある中で、なんとか毎日楽しみを見つけて暮らしているのだということも
わかってくれたんじゃないかなと。
出会って35年。
こういう友人がいることは、人生の軌跡のようなもので
日本を思い出したり、なぜ私は今こうして海外で生きているんだろうかと思い返したり
一年を振り返るというか、過去を振り返るような
特別な、年末年始になりました。
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