シンガポールに初上陸したニトリ。
オープンからさっそくSNSで話題になっていて、ニトリ愛用者ってこんなにいたのか?というくらい「待ってました!」的な喜ばしいコメントが多かったので、今日オーチャードに行ったついでに寄ってみました。
日本に住んでいた時、隣町に大きなニトリがあったんですけどね。
何か家具や収納を探すとき、ニトリにも行ってみたのですが、いつ行っても何も買うことがなく
「お、ねだん以上」のキャッチコピーを見聞きするたびに
値段通りにしか見えない…と思っていて
シンガポールでもやっぱり
「お、ねだん通り。」に見えました。
消費者に良いものを安く提供する企業努力は素晴らしいと思うのですが
やはり値段なりで
それを、耳に残る上手いキャッチコピーと、SNSの謎の「プチプラの高見え」褒め文化によって、本来の価値以上に評価が爆上げされている感じに抵抗を覚えます。
とは言え、シンガポールでは手に入らなかった物が買えるようになったことは素晴らしいし
小技が効いたハンガーなどは便利そうなので、色々と買ってみました。
非常にダサいショッパー(袋)に入れてくれたので、タクシーで、そそくさと帰宅しましたが…。
なんだろう、ニトリをブランド化したい感じが全面に出ているから、このショッパーに嫌悪感を覚えるのだろうか。
昔の、朴訥としたホームセンターの感じでやってたら、けっこうオシャレで良い物売ってるじゃない!と好印象なんじゃないかと思うのですが。
(気難しいな)
あとは…
元はRobinsonsというデパートだった頃のThe Heerenを知っているからでしょうか。
箱の高級感と、ニトリのプチプラ感に違和感を覚え、余計に安っぽく見えるのは。
そしてシンガポールの一等地、オーチャードという場所も相まって更に。
やっぱりニトリは、というかホームセンターは、倉庫然とした店構えが良いのでは。
そして、コロナ禍でありながら、経済は衰えずに物価が上昇していく世界の中に、デフレが止まらない円安ジャパンをそのまま持ち込んでしまって
日本の印象が、もう物価が安い国でしかない感じが際立つと言うか
コロナが終息に向かって国境が再開し、また自由に旅行ができるようになった時に、「物価が安いから日本に遊びに行こう」になっているであろう、この状況が切ない。
シンガポールも、新しいコンドはシェルターも無いし、どんどんスペースが狭くなっているので、日本の狭い家でいかにスペースを有効に使うか研究して開発した商品は、シンガポールでもウケるのかもしれないですけどね。
ニトリに行って、なんだか色々と世知辛い気分になってしまった大雨の日曜日の夕方でした。
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