ホーチミン旅行1日目のディナーは、ホテルマジェスティック サイゴンの8階にあるM barへ行きました。
こちらは1925年に建てられ、今年で創業100年の歴史あるホテルです。
外観の写真を撮りたかったのですが、到着した夕方はホテル前がとんでもない大渋滞で道を渡ることができず、エントランス付近のみ。
近年にリノベーションが行われたようで、100年前に建てられたとは思えない美しい外観でした。
ドアをくぐると、この美しい天井とシャンデリアが目に止まりました。
フレンチコロニアル建築の優雅なロビー。
第二次世界大戦の頃、1941年7月にサイゴン(現ホーチミン)が日仏共同統治となった時代はフランス植民地政府から日本政府に貸し出され、「日本ホテル」と名称を変えました。
その当時のモノクロ写真がロビーに飾られています。
ホテル正面の最上階に、「日本ホテル」の文字が確認できました。
この写真には1940年と書かれていますね。
ベトナム戦争中の1965年頃は作家の開高健が朝日新聞社の特派員としてサイゴンに派遣された際、本館の103号室を宿泊先として使用していたそうです。
ベトナム戦争が終結したのは1975年。私が子供の頃、というか2000年くらいまでは、ベトナムといえば戦地の印象が強く、気軽に旅行に行けるような国ではなかった覚えがあります。大学を卒業してすぐに結婚した中学の同級生が、新婚旅行でベトナムに行くと聞いて、ベトナムって旅行できるんだ…と驚いたことを思い出す。
今回ここに泊まりたかったのですが、息子がどうしても戦争時代からある建物のホテルは嫌だ=ホーチミンにあるコロニアル建築のホテル(マジェスティック、コンチネンタル、レックス)は全部嫌だというので、いつか夫や友達と旅行する時に取っておきます。
秋篠宮親王やイギリスの王室の方、フランスのミッテラン元大統領や、シンガポールのリー・シェンロン元首相など、王族や各界著名人がホーチミンを訪れる時に選ばれているホテルです。
こちらのホテルといえばサイゴン川を見渡せる高層階のバーが有名ですが、息子と2人でのディナーだったので、バーは気が引けて、1階のラウンジで食事をしようと思ったら、スタッフの方に「ぜひ8階のM barにどうぞ」と言ってただいたので
M barのテラスに行きました。
ここなら川べりのカウンター席でしょう!と思いましたが、息子が「スマホを落としそうで怖い」というので、風景が見える距離のテーブル席へ。
乾期で快晴だった日、サンセットの後は素晴らしいマジックアワーを眺めることができました。
ホーチミン到着に乾杯。
食事メニューはウェスタンとベトナミーズ。なんとなくウェスタンな気分になる場所だったので、息子はビーフバーガー、私はフィッシュ&チップスにしました。サラダも付いていたし、1皿でお腹いっぱい。
息子が食べたビーフバーガーがとっても美味しかったようです。
乾期のホーチミンは、シンガポールよりずっと涼しくて、川沿いの8階テラスは風がとっても気持ちが良かったです。ずっとここに座っていたかったくらい。
シンガポールは東南アジアの都市の中でも特に一年中暑いのだと実感しました。
ベトナムやタイはもう少し涼しいですもんね。
ホーチミンの夜景は、道を走る車とバイクの灯りもセットで。
バイクのランプがクリスマスイルミネーションのようでした。
観光でM barに行ったら、天気が良ければテラスが良いと思いますが、屋内の席も素敵な雰囲気でした。
ハッピーアワーでビール1 for 1(もちろん2杯とも私が飲みました)、ジュース、料理2品で税サ込みでも7,000円弱くらい。シンガポールから行くと申し訳ないくらいお手頃価格で、こんなに素敵なバーでのディナーを堪能しました。
ここからホテルまでは歩ける距離ですが、夜はGrabで。ホーチミンのバイク渋滞を車窓から眺めながら帰りました。
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