高いと言われるシンガポールの医療費。
ネットで調べると、「ただの風邪で300ドル」等の高額な費用が出てきますが
それは、会社が海外旅行保険に加入する駐在員や、自費で海外旅行保険に加入している移住者や旅行者が、日系クリニックにかかった料金の話。
ただの風邪でローカルクリニックに自費でかかると、そこまで高額ではありません。
少し前から、息子が足の親指と人差し指の間に何かできた、と言っていて、見てみると固く盛り上がっている。強く押すと痛いらしい。
うおのめ、たこ、いぼ、の類かな、という感じ。
大人だったら、とりあえず市販薬を使ってみようかな、という感じですが、子供に使って良いのかわからなかったし、ウイルス性のイボかもしれないので、とりあえず病院へ行くことに。
我が家は駐在ではない移住で、息子は日本を出国するたびに3ヶ月間はクレジットカードの海外旅行保険でカバーされ、その後は自費で留学保険に加入しています。
なので、普段は日系の病院にかかるのですが
この留学保険、皮膚科の診察は適用外。
そのため今回は、高額な日系には行かず、家の近所のラッフルズ・ホーランドVに入っている、ラッフルズホスピタルのローカルGPに行きました。
こちら、我が家がシンガポールに引っ越してきた頃には、ラッフルズジャパニーズクリニックが入っていて、日本人医師と、受付にも日本人の方がいたのですが、いつの間にか無くなり、ラッフルズチャイニーズに変わってしまいました。残念。。
それを知らずに行ったときに、ここがローカルGP(General Practitioners)に変わったことを知りました。
シンガポールのローカルクリニックにかかる場合、まずは何でもGPに診てもらい、その後に必要に応じて専門医Specialistを紹介されます。
ラッフルズには皮膚科も小児皮膚科もあるので、初めからそちらにかかったほうが良いのか、受付で聞いてみましたが、GPで良いとのことで、番号札を引いて待ちました。
ここはあまり混んでいないので、わりとすぐ診察室に呼ばれます。
今回は、若い女性の先生。
息子に、いつから足裏に違和感があったか、痛みはあるか等の問診、触診。
結果、ウイルス性のイボ・うおのめではなく、靴やサンダルによるタコでしょう、とのこと。
成長期なので、いつも足にあった靴を履くのは難しいから、まぁよくあること、との事。
家にバスタブがあるなら、お風呂で温めてふやかして、保湿剤でマッサージすれば良い、薬は特に必要なしと。
ちょっと拍子抜けではありますが、ウイルス性のものではないとわかって、一安心。
お会計は、薬なしの、診察費のみで、38ドルでした。
まぁ、日本の保険診察と比べると、高いですけど。
日本のように毎月給料から健康保険料が天引きされているわけではないので、こんなもんかな、という感じです。天引きだと忘れてしまいがちですが、日本の健康保険料、毎月高額ですから。
ちなみに以前、息子の鼻水くしゃみが酷くて診てもらったときは、飲み薬二種類もらって、45ドル。
同じ場所で、以前ラッフルズジャパニーズだった時は、同じ薬をもらって、85ドルくらいでした。
ラッフルズ本院のジャパニーズクリニックで胃腸風邪の診察と薬三種類・腹痛が続いた時に再診する前に使う用の検便キットを貰った時は185ドル(風邪の場合は全額保険請求します)。
日系とローカルクリニックには、このくらいの差があるようです。
日系クリニックに行っても、日本の薬がもらえるわけではありません。ラッフルズジャパニーズと、ラッフルズローカルGPでもらった鼻風邪の薬は同じでした。
また、我が家はラッフルズのローカルGPにしか行ったことがないのですが、とてもきれいな病院で設備も整っています。
近所のHDBのファミリークリニック的なGPだと、もっと安いよ~という話も聞くので、軽い湿疹などの時に行ってみたいと思っています。
会社が海外旅行保険に加入してくれている駐在員の友達に聞いたところ
・全額カバーされる
・一部負担する
・持病は保険対象外
など、会社によって、加入している保険によって様々なようなので、いつでも高額な日系クリニックではなく、場合によってはローカルクリニックに行ってみる(命に係わる病気でない時に)というのも、選択肢の一つではないかなと思います。
ただ駐在の方のほとんどは日本の健康保険を継続して支払い続けているので、あとから海外医療費の申請手続きをすれば自己負担分以外は日本の健康保険から返金されるので、シンガポールで自費で病院に行ってもそう負担があるわけではないと思いますが。
だからといって、ローカルなら必ず安いということはなく、インフルエンザから肺炎になりICUに入院したお友達は、24,000ドル(200万円越え)ほどだったようなので
保険は大事です!
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