e-learningにおけるインター校の学費問題

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サーキットブレーカーの間、全ての学校が閉鎖され自宅学習に切り替わったシンガポール。

インターナショナルスクールでは、今どの学校でも、保護者による学校側への学費カット要請が行われているのではないでしょうか。

インターナショナルスクールは、学費が高額です。

ここ数年で学費が手頃なバジェット・インターナショナルスクールも増えましたが、それでも日本人学校の学費の倍くらい。年間で約20000ドルほど(約160万円)。

高いところでは、年間で約40000ドル(約320万円)ほど。

その他に、スクールバス代、ランチ代、修学旅行や遠足代があります。

それでも、その価値があると子供を通わせているわけですが

e-learningになっても、同じ学費は払いたくないという家庭が多いように思います。

理由としては

  • 家庭学習は親が付きっきりで教える手間が発生する
  • ビデオ通話の授業でも生徒全員に教師の目は届かない
  • 体育、音楽、美術などの専門科目は提供されない
  • 課外や部活動が提供されない
  • 校内設備を使用していないのに設備費を払えない
  • 両親ともに仕事をしている場合、子供のe-learningとの両立が難しい(仕事に影響が出る)
  • 世界的な大不況により親が、解雇、給与の大幅カットをされる

といった所でしょうか。

アメリカやイギリスなど、コロナウイルス被害が深刻な国の企業に勤める方は、元々の給与も高額ですが、解雇や給与カットも決定が早い印象です。

親は、駐在員も多いですが、国を跨いで転職している人、起業している人、様々で

子供の学費の補助も、ほとんどが会社から出る場合、定額のみ出る場合、一切の補助なしと、様々。

そして学校も、人気と学費の価格帯により、強気に出る学校と、生徒の家庭からの要望を汲み取る学校と、様々。

ウェイティングが常に多い学校は、「出ていくならどうぞ」というところもあるでしょうし

新たにシンガポールに引越してくる家庭がほぼいない現在の状況で、生徒が出る一方で新入学希望者がほぼない中、学校経営が苦しくなる学校は、「今月中に入学手続きをすれば学費は30%off」などと打ち出している所もあります。

自粛や同調圧力のお国柄・日本で育った私は

学費カットを要請したら、以前と同じ質の授業・教師・安全が望めなくなるのではないか、と心配すると

学校側に落ち度があるわけではない、このウイルス感染を避けるための措置に対して、なかなか表立った意見は挙げられないのですが

外国人の保護者の皆様の行動力には頭が下がります。

保護者が生徒が黙っていて、学費カットに乗り出してくれる学校はありません。

息子の学校ではすでに、たくさんの保護者の要請により、登校できない期間のスクールバス代はかからないことが決定しました。

今年度、もしかしたら来年度も、課外や校内イベント、修学旅行が全てなくなるかもしれず、子供達にとってはつらい時代ではありますが

とりあえず今の状況で、どれだけ子供に学習をさせてあげられるか

コロナウイルスが終息した後、どれだけ迅速に、以前の学校生活を取り戻してあげられるか

難しいところですが、自ら動かなければ、手に入りません。

正直な気持ちとしては

年々上がっていた学費が、ここでいったん落ち着くと、嬉しくはありますが。。


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